映画「ストロベリーフィールズ」脚本公開・シーン11/天国への階段(前)2005/9/ [*シナリオ公開 ❷]
(写真上がロケ地。この階段を夜。照明を入れて雰囲気を出して以下のシーンを撮影する)
<シナリオ>
(11)天国への階段 高山寺の階段/夜
幅の広い階段。ずっと上まで延びている。白い 霧
が立ち込め、両脇にろうそくが灯り神秘的
十数人の男、うつろな顔で階段を上がって行く。
老人。血まみれの人。パジャマ姿の若者。
そこにマキ(谷村美月)。
ここは何処だろう・・という顔でキョロキョロ。
包帯を巻いた用務員の古本(地元俳優・垣内剛)
マキの横を通り過ぎて行く。
マキ「あっ、古本さんーー(声はエコーしている)」
古本「(夢遊病のように階段を上がっていたが、止まる)」
マキ「ここは・・・・?」
古本「ああ、マキか・・ワシら死んだみたいやな?」
マキ「えっ?」
振り返ると、美香(東亜優)がボーとしながら
階段を上がっている
マキ「美香ぁーーー!」
美香「・・・(呼ばれて気づき、傍に来る)ここはどこ・・・・?」
古本「・・天国へ向かう途中みたいやな・・」
マキ「そんな・・まだ死にたくないんだよ!」
古本「世の中、こんなものや・・(と、階段を上がって行く)」
残されたマキと美香。
<つづく>
*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!