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俳優・小西博之さんの役?(10)意外な行動?  2005/9 [第十七章キャスティング怒濤篇]

 オーディション会場である、全日空ホテルのスイートルーム。小西博之さんが入ってくる。

 20代のとき、毎週見ていた「週刊欽曜日」のコニタンだ。初めて見た生コニタン。テレビで見たのと同じように、大きい。そして、僕と同じ和歌山県田辺市出身。

 僕は4歳までしか田辺に住んでなかった。が、その後も毎年夏には必ず、田辺に帰っていた。小西さんともどこかで、すれ違っていたかもしれない。

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 もしかしたら、辻の餅(田辺で有名な和菓子屋さん)でおやつを食べているとなりの席で、小西さんがいたかもしれない。

 「小西さん。僕も田辺出身なんです!」

 と言いたかったが、そういう場ではない。小西さんは厳しいプレッシャーの中。オーディションに挑むのだ。
 同じ故郷の俳優さん。絶対にとちるまい。ビデオで俳優の演技を記録するのが僕のパート。カメラ持つ手に力がはいる。

 さて、本番。小西さんが凄いのは、単に演じるだけではないこと。そこに優しさや暖かさがにじむ。勤王の志士を演じても、そこに人間味があり、人の良さが漂う。
 バラエティでのコニタンのキャラも、そこが魅力だった。

 が、小西さんが凄かったのは、そこからだ。通常はシモノー監督が「カット」と声をかけて、オーディションは終了。握手して、部屋を出る。

 なのに小西さん。オーディションを受けた400人の俳優の、誰もしなかった行動を取ったのだ!

<つづく>

*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと11日!



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