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衣装合わせ/小西博之さんの故郷愛 2005/9/10 [第二五章 衣装合わせⅡ]

 実はこのとき、小西さんは大きな手術をしたばかりで、まだまだ大変な時期だった。

 にも関わらず、彼の故郷でもある田辺を舞台した映画ということで、愛する町のことを、より深く知って撮影に挑んでもらおうと考える。

 皆を笑わせながら、中田食品さんの梅干と田辺について熱く語ってくれた。

中田食品 表.jpg

 梅干の存在がスタッフの想像力をかき立てたはずだ。食事のたびに田辺という町を意識するはず。

 「この梅干を作るのはどういう人なのか?」

 「地元の人は毎日食べているのかな?」

 「加工には何年もかけるのかなあ?」

 そうやってスタッフや俳優さんたちは撮影が始まる前から、物語の舞台となる「田辺」という町を感じてくれるだろう。

 直接的でないので無駄で、無意味に思えても、それが映画のレベルアップに繋がるのである。

 衣裳が決まった小西さんを部屋の外まで送る。

 振り返ってみるとと、肩で息をしながら帰って行かれた。体調がよくないのに、全力で梅の話をしてくれたからだろう。(感謝!)

 御陰で、より田辺感が伝わった・・・。

(つづく)


*映画「ストロベリーフィールズ」クランクインまで、あと1週間!



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