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続・撮影について(1)努力する若手監督たち 2005/9/17 [撮影初日(五)聖林式?]


 そんな状況の日本映画界だが、努力する若手監督たちもいる。

 昔の邦画はストーリー展開も遅く、編集もダラダラしていた。それを覆すような作品。少しずつで出て来た。

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 その前に、一般的な古いタイプの監督。撮影するときの思考を紹介。

 撮影前に、編集を考える。

 「このシーンはAさんのアップ。ここはBさん。3番目のカットで2人共画面に入れる」

 と決めて撮影する。 カメラも1台しかないし、フィルムももったいないので使うカットしか撮らない。

 編集でリズムを作るとか、スピード感を出すとかより(その手の発想を持つ監督も少ない)、撮影効率や経済性が優先させる。

 そうやって、よくあるフツーーの日本映画が完成する。

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 が、若手監督の中には、いろんな挑戦をし、新しいスタイルを、自分なりの方法論を試す人たちがいる。

 1つのシーンを1台のカメラで、何度も撮る。

 複数のカメラがあれば2回で済むところを、1台のカメラで撮る。それは時間と労力をかけて、ハリウッド方式に迫ろうというやり方。

 それによって、テンポとスピード感が出る。今まで映画とは違うものができる。

 だが、古い映画人たちは批判する。

 「あの監督は計算ができないから、あんなふうに何度も撮るんだ。頭が悪いんだよなあ! どうしようもねえ・・・」

(つづく)



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