続・演技派女優VSいちご娘たち(7)2005/9/21 [撮影5日目(三)夏美の家]
しかし、姉(三船美佳)に対する行動ではなく。自身を傷つけるという行為。
佐津川の芝居。こちらも「哀れさ」と「悲しみ」が溢れる。
「がんばっていきまっしょい!」では、お嬢様・姫を演じていたが、今回の夏美は虐められ、孤独な役。
それを見事、こなしている。
このシーン。血が飛び散ったり、殴り合ったり、物が壊れたりはしない。
せいぜい、写真を破くだけ。なのに、見ているだけで、凄惨な感じが溢れた。
とても、「青春ファンタジー」を撮っているとは思えない。
「積み木くずし」か「おしん」といっても分からない重い空気が流れる。
崩壊する家族。
それは女優たちの力で。
演技派VS新人女優の火花が散った・・いや、引火して燃え上がったのだ。
期待通り!
(つづく)